名古屋のゴミ袋不足が不動産に影響?「ナフサショック」で今、中古住宅が高騰している理由

不動産知識

熊澤 直也

筆者 熊澤 直也

不動産キャリア10年

・大手IT企業で7年間、大手不動産仲介会社で8年間勤務
・名古屋市内、愛知県北部を中心に豊富な成約実績
・前職大手不動産会社での全国表彰回数は2回
・自身での不動産売買経験も5回
自身の経験をもとに良かった点、住み替えで失敗した点を踏まえ、最適なご提案をさせていただきます。


最近、「名古屋市のゴミ袋が品薄」「いつものお店で買えなかった」という声を耳にすることが増えてきました。

一見すると、単なる日用品不足のように感じるかもしれません。
しかし実はその背景には、「ナフサショック」と呼ばれる原材料価格の高騰や供給不足があります。

そしてこの問題、実は不動産市場にも大きな影響を与えているのをご存じでしょうか?

今回は、今起きている「ナフサショック」が、なぜ中古住宅価格の上昇につながっているのかを、できるだけわかりやすく解説します。




そもそも「ナフサ」とは?


ナフサとは、原油から作られる石油化学製品の原料のことです。

普段あまり聞き慣れない言葉ですが、実は私たちの生活のあらゆる場面で使われています。


例えば、ゴミ袋、食品トレー、ビニール製品、プラスチック容器、洗剤ボトル

なども、ナフサを原料として作られています。


つまり、ナフサの価格が上がると、日用品全体の価格や供給に影響が出るのです。

そしてこれは、住宅業界も例外ではありません。



住宅に使われる建材の多くが「ナフサ由来」


実は、家を建てるために必要な建材の多くに、ナフサ由来の素材が使われています。


例えば、

  • 壁紙(クロス)

  • 水道管などの樹脂パイプ

  • 断熱材

  • 接着剤

  • 塗料

  • フローリング材の一部

  • 外壁材

などです。


そのため、ナフサ価格が高騰すると、建築コストも一気に上がります。


現在、住宅業界では、

「材料が入ってこない」
「以前の見積もりより数百万円高くなった」
「工期が大幅に遅れている」

というケースも珍しくありません。


特に新築住宅は、建材価格の影響を直接受けやすいため、ここ数年で価格が大きく上昇しています。



新築価格の高騰で「中古住宅」に人が流れている


ここで今、不動産市場に大きな変化が起きています。


本来は新築住宅を検討していた方たちが、

「予算が合わない」
「建築費が高すぎる」
「完成まで待てない」

という理由から、中古住宅へ流れ始めているのです。


特に最近は、

  • すぐ住める中古戸建

  • リフォーム済みマンション

  • 状態の良い中古住宅

への人気が急上昇しています。


以前であれば、「中古はちょっと…」と考えていた方も、

「今は中古のほうが現実的」「中古を買ってリフォームしたい」

という考え方に変わってきています。


つまり現在は、売主様にとって非常に有利な“売り手市場”になっているのです。



不動産を所有し続けるリスクも増えている


一方で、不動産を持ち続けることにも注意が必要です。


特に空き家や使用していない実家などは、

  • 固定資産税、管理費、草刈りや清掃費、修繕費など、維持コストがかかり続けます。


さらに今後は、建材価格の高騰によって、修繕費用そのものが上がる可能性があります。


例えば、

「外壁塗装をしたかったけど予算オーバー」
「水回り交換の費用が以前よりかなり高い」

というケースも増えています。


つまり、“まだ使わないから置いておく”という判断が、以前よりも負担になりやすい時代になっているのです。



今、特に注目されているのは「空き家」


特に今、需要が高まっているのが空き家です。


以前は、「古い家だから解体して更地にしたほうが売れる」

という考え方が一般的でした。


しかし現在は違います。

建築費が高騰している影響で、

「古くても建物付きで欲しい」「リノベーション前提で購入したい」

という買主様が増えています。


つまり、今までは価値がないと思われていた古家にも、十分ニーズがあるということです。


さらに、解体費用自体も上昇傾向にあります。

そのため、

「解体してから売ろうと思っていたけど、そのままのほうが良かった」

というケースも実際に増えています。


空き家になったご実家や、相続した不動産をお持ちの方は、一度現在の市場価値を確認してみる価値は十分あると思います。



住み替えを検討している方にも追い風


現在の市況は、住み替えを考えている方にとっても追い風です。

中古住宅を探している人が増えているため、

  • 売却までが早い、問い合わせが集まりやすい、希望価格で売却しやすい

という状況が続いています。


特に、駐車場付き、駅徒歩圏内、築20〜30年前後、リフォームしやすい間取り

などの物件は人気が高い傾向があります。


「まだ先の話かな」と思っている方でも、今の相場を知っておくことで、今後の選択肢が広がるかもしれません。



身近な“モノ不足”は、不動産市場のサインかもしれません


ゴミ袋不足のような身近な出来事は、単なる一時的な不便ではなく、経済全体の変化を映している場合があります。

そして今、その影響は不動産市場にも確実に広がっています。


特に現在は、

「中古住宅を探している人が増えている」
「建築費高騰で新築離れが起きている」

という背景から、売却には非常に追い風のタイミングになっています。


空き家や相続不動産、住み替え予定のご自宅など、
「今売るとどれくらいになるのか?」が気になる方は、お気軽にご相談ください。

今の相場を知るだけでも、今後の判断材料になるはずです。


この記事の執筆者

このブログの担当者 熊澤

◇不動産キャリア:8年

◇保有資格:宅地建物取引士・測量士補・基本情報技術者/応用情報技術者

◇大手IT企業で7年、大手不動産仲介会社で8年間、名古屋市内、愛知県北部を中心に豊富な成約実績がございます。前職大手不動産会社での全国表彰回数は2回。 自身での不動産売買経験も5回あり、良かった点、住み替えで失敗した点もございます。その経験をもとに最適なご提案をさせていただきます。

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