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解体更地渡しで売却するか迷う方へ? 古家付き土地の相場と判断のポイントを解説

売却

杉浦 雅大

筆者 杉浦 雅大

不動産キャリア25年

・大手不動産仲介業者で23年間の仲介実績
・自身での不動産売買経験も4回
・取り扱い物件:名古屋市内、愛知県全域での自宅から商業地ビルまで
・前職大手不動産会社での全国表彰回数は26回!
この経験を活かしお客様のお悩みを解消していきます。

「古家付きの土地を売りたいけれど、このまま売るべきか、解体して更地渡しにした方が良いのか分からない。」そんなお悩みはありませんか。

この判断次第で、最終的な手取り額や売却スピードは大きく変わります。

解体費用の相場や「解体更地渡し」での売却価格の考え方は、イメージしづらいものです。

古家付き土地と解体更地渡しの基本

「古家付き土地」とは、老朽化した建物が建ったままの状態で「土地」として売り出される物件を指すことが一般的です。

築年数が20年以上経過した木造住宅など、建物の資産価値よりも土地の価値が重視される場合に、このような表示がされる傾向があります。

「解体更地渡し」とは、売主が建物を解体し、建物や庭木・残置物を撤去したうえで、平らな土地として引き渡す条件のことをいいます。

売買契約書には「引き渡しまでに売主負担で建物を解体し、更地にして引き渡す」旨の特約を定めるのが一般的であり、この点をきちんと理解しておくことが大切です。

取引の流れとしては、古家付き土地として査定と価格設定を行い、売主が「現況渡し」か「解体更地渡し」で売るかを決めるのが一般的です。

「解体更地渡し」では、売買契約の段階で更地渡しの条件や解体完了の期日、引き渡し時点の状態などを明記し、その後に売主が解体工事を発注し、工事完了後に残代金決済と所有権移転、引き渡しという流れになります。

「現況渡し」では、買主が取得後に解体するか、そのまま使用するかを自由に判断できる一方、解体更地渡しでは売主側の準備や費用負担が必要になるという違いがあります。

次に、古家付きのまま売却する方法と、解体して更地渡しで売却する方法の違いを整理しておくことが重要です。

「古家付き土地」として売却する場合、解体費用を売主が負担しないため、手元資金への負担が少ない反面、買主側は自ら解体費用を見込む必要があるため、販売価格を更地より低く設定したり、値下げ交渉を受けやすくなりがちです。

一方、「解体更地渡し」では、売主があらかじめ解体しておくことで、買主はすぐに建築計画を立てやすくなり、一般的には需要が広がりやすいと言われています。

売主側は解体費用の負担や工事期間中の管理などを考慮したうえで、どちらの方法が自分に合っているか検討する必要があります。

買主の立場から見ると、古家付き土地と更地では評価のされ方が大きく異なります。

「古家付き土地」は、建物の状態を確認したうえでリノベーションするか、解体して建て替えるかを選べる一方で、自ら解体費用や工期、近隣への配慮などを負担しなければならないため、敬遠される場合もあります。

これに対して更地は、建物計画を自由に立てやすく、解体費用も不要なことから、資金計画が立てやすい点が評価され、一般的には購入検討者が集まりやすいとされています。

したがって、自分の土地の立地や周辺の需要、建物の老朽化の程度などを踏まえ、どちらの形で売り出した方が需要を取り込みやすいかを見極めることが大切です。

解体更地渡しで売却する場合の相場感

「古家付き土地」を売却する際は、まず「古家付きのまま売る価格」と「解体して更地渡しにする価格」の考え方を整理することが大切です。

一般に、土地の査定は周辺の土地成約事例や路線価、公示地価などを参考にして行われますが、古家付きの場合は、建物の老朽化や利用価値の低さを理由に「土地値から解体費用相当額を差し引いた価格」で提示されることが多いです。

次に、解体費用の目安を知っておくことが重要です。

国土交通省が公表している資料などでは、木造住宅の解体費用は、一般的に坪あたりおおよそ3万円台から4万円台が標準的な目安とされています。

解体専門業者の情報によると、木造よりも鉄骨造、鉄筋コンクリート造の順に坪単価が高くなり、鉄筋コンクリート造では坪あたり約10万円前後とされる例もあります。

実際の費用は、建物の構造、延床面積、道路付け、重機やトラックの進入条件、周辺の建物との距離などによって大きく変動しますので、あくまで相場として把握しておくことが大切です。

「解体更地渡し」で売却するかどうかを判断する際は、「最終的な手取り額」に着目することが欠かせません。

更地として周辺相場に近い価格で売却できても、そこから解体費用、建物滅失登記費用、仲介手数料、測量費用、場合によっては空き家特例の適用条件を満たすための費用などが差し引かれます。

また、相続した実家などを売却する場合には、一定の要件を満たせば譲渡所得から最大3000万円を控除できる特例があり、その際「解体して更地として売却すること」が条件の一つとなるケースもあります。

建物構造 解体費用の目安 費用が変動する要因
木造住宅 1坪あたり3万~4万円台 延床面積・周辺建物距離
鉄骨造建物 木造より高く坪5万円前後 鉄骨量・重機搬入条件
鉄筋コンクリート造 坪10万円前後の高水準 躯体の厚み・騒音粉じん対策

古家付き土地を解体更地渡しで売るメリット・デメリット

「古家付き土地」を解体して更地渡しとする最大のメリットは、買主が自分の希望どおりに建物を建てやすく、計画を立てやすい点です。老朽化した空き家は安全性や維持管理の面で敬遠されることも多く、解体済みの更地であれば検討対象に乗りやすくなります。また、建物の状態説明や既存不具合をめぐるトラブルが少なくなるため、契約交渉や引き渡しまでの手続きが比較的スムーズに進みやすいといわれています。さらに、空き家を放置した場合に比べて、防災や景観面で近隣の安心感が高まることも利点です。

一方で、「解体更地渡し」には売主側の費用負担や手間というデメリットがあります。

木造住宅の解体費用は一般的に坪単価で算出され、建物規模や構造、周辺道路の幅員や重機の搬入条件などによって金額が大きく変動します。

また、解体工事に伴う騒音や振動、ほこりへの配慮が必要であり、工事前の近隣あいさつや工程説明など、売主として一定の近隣対応が求められます。

解体から更地引き渡しまでの工期を売買契約や引き渡し時期に合わせる必要があるため、資金計画やスケジュール管理を慎重に行うことが大切です。

どのような場合に「解体更地渡し」が向いているのでしょうか。

一般的には、建物の老朽化が進み再利用が難しい場合や、土地の立地が良く戸建てや小規模住宅用地としての需要が見込めるエリアでは、更地にした方が買主の層が広がりやすいとされています。

反対に、建物自体に利用価値がある場合や、リフォームや賃貸活用を希望する買主が見込める地域では、古家付きのまま売却する選択肢も検討に値します。

物件の状態やエリア特性、売却までの期間や手元資金の状況を総合的に比べながら、自身にとって有利な売り方を選ぶことが重要です。

古家付き土地の売却を成功させる準備と相談ポイント

古家付き土地を解体更地渡しで売却する前には、まず権利関係と土地の範囲を正確に確認しておくことが重要です。

登記簿謄本で所有者や抵当権の有無を確認し、必要に応じて司法書士などに相談しながら名義整理や相続登記を済ませておくと、取引を進めやすくなります。

また、境界標の有無や筆界の認識があいまいな場合には、測量士による境界確認や隣地所有者との立会いを行っておくと、解体工事や売買契約時のトラブル防止に役立ちます。

電気・ガス・水道・下水道などライフラインの撤去や停止手続きについても、解体前に誰がどこまで行うかを事前に整理しておくことが大切です。

古家付き土地を売却する際には、現況のまま売るか、解体更地渡しとするかについて、不動産会社へ具体的な内容を整理して相談すると判断しやすくなります。

周辺の土地相場や想定される買主層、建物の老朽度合い、再建築の可否などを共有し、それぞれの売却方法で見込める価格帯や売却期間、契約不適合責任の範囲を比較してもらうとよいでしょう。

また、解体更地渡しを選ぶ場合には、解体費用の概算、ライフライン撤去や滅失登記の流れ、工期と引渡し時期の調整方法など、実務的な段取りも合わせて確認しておくことが重要です。

まとめ

古家付き土地を売却する際は、「古家付きのまま売るか」・「解体更地渡しにするか」で、売りやすさも最終的な手取り額も大きく変わります。

周辺の土地相場だけでなく、解体費用や諸経費、工期や近隣対応の負担まで含めて検討することが大切です。

また、権利関係や境界、ライフラインの撤去、空き家のリスクや税金面も事前確認しておく必要があります。

気になる点は、古家付き土地の取引に詳しい地元の不動産会社へ早めに相談し、自分に合った売却方法を一緒に整理していきましょう。

お問い合わせはこちら


この記事の執筆者

このブログの担当者 杉浦

◇不動産キャリア:25年

◇保有資格:宅地建物取引士・日商簿記2級・大型自動二輪

◇大手不動産仲介業者で23年間の仲介実績に加え、自身での不動産売買経験も4回と経験豊富です。取り扱い物件は、名古屋市内、愛知県全域での自宅から商業地ビルまで多岐にわたります。前職大手不動産会社での全国表彰回数は26回!この経験を活かしお客様のお悩みを解消していきます。お気軽にご相談ください。

◇特に名古屋市の不動産売却・購入はお任せください!

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