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転職後の住宅購入はいつから可能?審査基準やローンのタイミングも解説

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熊澤 直也

筆者 熊澤 直也

不動産キャリア8年

・大手IT企業で7年間、大手不動産仲介会社で8年間勤務
・名古屋市内、愛知県北部を中心に豊富な成約実績
・前職大手不動産会社での全国表彰回数は2回
・自身での不動産売買経験も5回
自身の経験をもとに良かった点、住み替えで失敗した点を踏まえ、最適なご提案をさせていただきます。

転職したばかりの方が「今、住宅を購入しても大丈夫だろうか」と悩むことはとても自然なことです。職場が変わり、生活に新たな変化が加わる中で、住宅購入のタイミングに迷いや不安を感じる方も少なくありません。この記事では、転職直後に住宅購入を検討する際に押さえておきたいポイントや、ローン申し込みのタイミング、準備すべきことについて分かりやすく解説します。自身に最適な住宅購入の一歩を一緒に考えていきましょう。

転職直後に住宅購入を考える際の基本的な注意点と心構え

転職したばかりで住宅購入を考える方にとって、不安が募るのは当然です。「勤続年数が短いが、住宅ローンは組めるのか」「年収の安定性はどう見られるのか」といった疑問を抱きやすいものです。住宅ローン審査では「勤続年数」が重視される傾向にあり、金融機関の6割以上が「1年以上」を目安としている一方、「3年以上」を条件とするところも少なくありません。したがって、転職直後では審査が厳しくなる可能性が懸念されるのです。こうした事実を前提に、まずは焦らず情報を整理することから始めましょう。例えば、前職と現在の勤続年数の合算が可能かどうか金融機関に相談してみるのも、有効な手立てです。

審査項目 重視される理由 転職直後の注意点
勤続年数 収入の継続性や昇給の見込みが判断基準 短いと不利。1年以上が目安、3年以上が安心
収入の証明 年収の確実な根拠として必要 見込み年収は考慮されにくく、実績ベースでの審査が重視される
書類提出 勤続や収入の根拠を示すため 雇用契約書・採用通知書・給与明細などが追加で必要になることもある

以上のように、転職直後は「収入の安定性」や「必要書類の手間」など、審査において見逃せない点が複数あります。しかし、あきらめる前に金融機関へ「前職との勤続年数の合算」などについて相談することで道が開けることもあります。まずは不安を整理し、落ち着いて一歩を踏み出す姿勢が大切です。

住宅ローン申し込みに適したタイミング:「いつから検討できるか」

転職されたばかりの方が住宅ローンの申し込みを検討する際、一般的には「勤続年数が半年~1年程度経過してから」が目安です。これは、金融機関が安定した収入と継続性を重視するためで、短すぎると審査が通りにくくなる可能性が高くなります。たとえば、転職後6か月以上の勤務実績があれば、金融機関は安定性を評価しやすくなります。一般的な水準としては入社から1年以上が望ましいとされています。

ただし、例外的に「転職後すぐでも申し込めるケース」も存在します。たとえば、前職と同じ業界・職種で転職し収入が大幅に増加した場合や、関連会社への転籍で「勤続年数を合算」して評価してもらえる場合です。このようなケースでは、金融機関に事情を説明すれば、柔軟な対応を受けられることがあります。

さらに、勤続年数を問わない住宅ローン商品を利用する選択肢もあります。たとえば「フラット35」は、勤続年数を条件としておらず、比較的転職直後の方でも申し込みが可能です。他にも、信用金庫や地方銀行、ネット銀行などは、申込者の個別事情を総合的に評価して審査に柔軟に対応することがあります。

以下の表は、転職直後に住宅ローン検討を始めるべきタイミングの目安と例外的なケースを整理したものです。

項目 目安タイミング 例外的な対応
基本的な目安 転職後6か月~1年以上 収入安定の証明があれば早期検討可
収入大幅アップ後 数か月でも申し込み可の場合あり 金融機関に相談し柔軟対応を仰ぐ
ローン商品の選択 勤続年数問わず申し込み可(例:フラット35) 地域金融の柔軟審査も検討

このように、転職直後でも住宅ローン検討が不可能というわけではありません。まずはご自身の勤務状況や収入変化を整理し、金融機関へ相談されることをおすすめいたします。

転職後すぐに申し込む場合の注意点と準備ポイント

転職直後の住宅ローン申し込みには、いくつか押さえておきたい大切な注意点と準備があります。まず、提出書類ですが、通常の給与明細や源泉徴収票に加えて、雇用契約書・採用通知書・勤続証明書・年収見込証明書などを求められることがあります。これらは転職によって収入や勤務状況が不明確になりやすいため、金融機関側がより慎重に判断するための資料として重要です。

特に、転職後1年を経過していない場合、まだ現職の源泉徴収票が用意できないこともあり、直近数ヶ月の給与明細や年収見込証明をもとに審査されることもあります。その際、ボーナスが含まれず年収が少なく見積もられてしまうリスクもあるため、年収見込額の内容が正確に反映される証明書の準備が欠かせません。

項目内容対策
提出書類雇用契約書・勤続証明書・年収見込証明書など人事部門へ早めに依頼して書類を揃えておく
年収の見積り方法直近数ヶ月の給与 × 12で年収換算、ボーナスが反映されない可能性あり見込書にボーナス額や今後の収入見通しも記載を依頼
勤続年数転職直後は短く評価されやすい前職との合算が可能か、金融機関に相談

また、審査後あるいは審査中に転職や雇用条件の変更があると、再審査や審査自体の無効・取り消しにつながるケースもあります。特に、仮審査から本審査、本審査から融資実行への期間中は状況を変えないことが重要です。やむを得ず変化が生じる場合は、必ず速やかに金融機関に相談し、指示を仰ぎましょう。

つまり、転職後すぐに住宅ローンを申し込む際には、「必要書類を万全に整える」「年収を正しく伝える」「勤続年数の評価を少しでも有利にする」「審査期間中の変化を避け、やむを得ない場合は早期に相談する」ことが鍵になります。このような心がけで、スムーズな審査の進行と融資実行に備えましょう。

ターゲットが次に取るべき具体的なステップ

住宅購入のために次に取り組むべき具体的なステップを、転職直後のあなたにも分かりやすくご案内します。

まずは、ご自身の「勤続年数」と「収入の状況」を整理しましょう。多くの金融機関が、住宅ローン審査で「勤続年数」を重要視しており、概ね「1年以上」が目安だとされています。国土交通省の調査によれば、金融機関の6割以上が勤続年数1年以上を基準として審査を行っている点は、ぜひ留意したい事実です。

一方で、転職後すぐであっても、金融機関によっては勤続年数の条件を設けていないところも存在します。たとえば、「フラット35」は勤続年数を問わず申込み可能であり、転職から日が浅い方にも利用しやすい選択肢です。

整理すべき項目内容ポイント
勤続年数現在の職場での就業期間1年以上かどうかが目安
年収状況転職前との比較、増加の有無増加していれば好材料となる
利用可能なローンフラット35などの条件柔軟な商品条件に合ったローンを選ぶ

次に、金融機関への相談や試算依頼を積極的に行いましょう。転職によって年収が大きく上がった場合、それが審査に有利に働くケースもあります。数ヶ月の勤続であっても、収入の増加などが説明できれば、柔軟に対応してくれる金融機関もあるため、まずは無料の相談や仮審査を活用することをおすすめします。

また、転職してすぐでも住宅ローンの選択肢はあります。先述した「フラット35」以外にも、地方銀行や信用金庫などで前職との勤続年数の合算を相談できることもあります。特に同業種への転職や年収アップを伴う転職であれば、その旨をしっかり伝えて、合算可否を確認してみましょう。

まとめますと、まずは自分の現状(勤続年数、収入)を整理し、その上で条件に合うローンを探して金融機関に相談する──これが、転職直後の方が取るべき具体的なステップです。それにより、無理なく住宅購入に近づける準備が整います。

まとめ

転職したばかりで住宅購入を検討している方にとって、不安や疑問は尽きません。しかし、勤続年数や収入の安定性など住宅ローン審査で重視されるポイントを事前に理解しておくことで、今後の計画が立てやすくなります。転職後でも条件次第で申し込める場合もあり、自分の状況を整理して最適なタイミングを見極めることが重要です。準備を怠らず、金融機関にしっかり相談することで、ご自分に合った選択肢を見出せます。新しい生活の一歩を安心して踏み出しましょう。

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この記事の執筆者

このブログの担当者 熊澤

◇不動産キャリア:8年

◇保有資格:宅地建物取引士・測量士補・基本情報技術者/応用情報技術者

◇大手IT企業で7年、大手不動産仲介会社で8年間、名古屋市内、愛知県北部を中心に豊富な成約実績がございます。前職大手不動産会社での全国表彰回数は2回。 自身での不動産売買経験も5回あり、良かった点、住み替えで失敗した点もございます。その経験をもとに最適なご提案をさせていただきます。

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