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離婚後の家の分け方で悩んでいませんか 家分け方や相談先の選び方をご紹介

売却

杉浦 雅大

筆者 杉浦 雅大

不動産キャリア23年

・大手不動産仲介業者で23年間の仲介実績
・自身での不動産売買経験も4回
・取り扱い物件:名古屋市内、愛知県全域での自宅から商業地ビルまで
・前職大手不動産会社での全国表彰回数は26回!
この経験を活かしお客様のお悩みを解消していきます。

離婚後の持ち家をどう分けるべきか悩んでいませんか。不動産は大きな資産だけに、適切な分け方や注意点を知っておくことが大切です。この記事では、代表的な分け方のパターンや注意すべきポイント、信頼できる相談先の選び方まで解説します。

離婚後の家の分け方|主な選択肢とそれぞれの特徴

離婚後に「持ち家をどう分ければいいのか?」と悩まれる方は少なくありません。マイホームは大きな資産であり、感情的な思い入れもあるため、分け方の選択肢を知っておくことはとても大切です。ここでは、持ち家の主な分け方と、それぞれの特徴について分かりやすく解説します。

分け方の選択肢 特徴 メリット・デメリット
売却して現金で分ける 家を売却し、その売却代金を夫婦で分け合う方法です。 メリット:公平に分けやすく、気持ちの整理もしやすいです。
デメリット:すぐに住む家を探す必要があり、売却までに時間がかかる場合があります。
どちらか一方が住み続ける どちらかが家に住み、もう一方は持ち分を現金などで精算します。 メリット:子どもの転校や生活環境の変化を避けられる場合があります。
デメリット:持ち分の金額や精算方法で揉めやすいです。
共有名義のまま持ち続ける 離婚後も名義を変えず、しばらく2人で所有し続ける方法です。 メリット:急いで決める必要がなく、将来的に柔軟な対応が可能です。
デメリット:管理や税金、将来の売却時にトラブルになりやすいです。

それぞれの選択肢には、家族構成やローンの有無、今後の生活設計によって向き不向きがあります。「売却して現金で分ける」方法は、資産をすっきり分けることができる一方、すぐに住まいを確保する必要があるため、事前の準備が重要です。「どちらか一方が住み続ける」場合は、住宅ローンの残債や名義の変更手続きも念頭に置く必要があります。共有名義のままにする方法ではトラブルを避けるためのルール決めも大切です。

自分たちに合った方法を選ぶためには、各分け方の特徴やメリット・デメリットをしっかり把握し、現状や今後のライフプランを踏まえて冷静に検討することが大切です。どの選択肢が最適か迷った際は、専門家への相談も視野に入れてみましょう。

家を分ける際に押さえておきたいお金のポイント

離婚後に持ち家をどのように分けるかを考える際、「お金」に関するポイントは避けて通れません。家の分け方には、それぞれ費用負担や手続きが異なり、思わぬ出費やトラブルにつながることもあります。ここでは、実際に家を分けるときに押さえておくべき主なお金の観点を整理し、分かりやすくご紹介します。

まず、持ち家を売却する場合には、不動産会社への仲介手数料や登記費用、場合によっては売却益に対する税金(譲渡所得税)が発生します。逆に、どちらか一方が住み続ける場合は、住宅ローンの残債や名義変更、さらにリフォーム費用なども考慮しておく必要があります。これらの費用がどのくらいかかるのか、誰がどのように負担するのかを明確にしておくことで、後々のトラブルを防げます。

また、家の価値を正確に把握することも大切です。専門家による査定を受けることで、公平な分配や売却価格の決定に役立ちます。さらに、住宅ローンが残っている場合は、残債が家の評価額を上回る「オーバーローン」状態でないかも確認しましょう。これに気づかず売却や分与を進めてしまうと、思わぬ借金が残ってしまうこともあります。

以下の表に、家の分け方ごとに発生しやすい主なお金のポイントをまとめました。参考にしてください。

分け方のパターン 主な費用・お金のポイント 注意すべき点
売却して現金を分ける 仲介手数料、登記費用、譲渡所得税 売却価格が希望通りになるとは限らない
どちらかが住み続ける 住宅ローン残債、名義変更費用、リフォーム費用 ローンの引き継ぎ条件や金融機関の審査に注意
賃貸に出して家賃収入を分ける 管理費、修繕費、所得税 空室リスクや管理の手間を考慮する

このように、離婚後の家の分け方には、それぞれ異なるお金の問題が発生します。分け方を選ぶ前に、必要な費用やリスクをしっかり把握し、パートナーとよく話し合うことが大切です。ちょっとした見落としが、数年後に大きなトラブルに発展することもあります。冷静に情報を集めながら、納得のいく方法を選びましょう。

離婚後の家の分け方でよくあるトラブルとその回避策

離婚後の持ち家の分け方については、感情的なもつれや資産価値の判断など、さまざまなトラブルが発生しがちです。たとえば「どちらが家に住み続けるのか」「住宅ローンはどうするのか」「名義変更は円滑に進むのか」など、状況によって課題も異なります。ここでは、実際によくあるトラブル事例と、それぞれの回避策について詳しくご紹介します。イメージしやすいように、代表的なトラブルと具体的な対策を表でまとめましたので、ご参考ください。

よくあるトラブル 原因 主な回避策
家の名義変更が進まない 話し合いの不調や手続きの知識不足 専門家(不動産会社や司法書士)への早期相談
住宅ローンの支払いが滞る ローン名義人が変わらないまま離婚した 金融機関との事前調整およびローンの名義変更
家の評価額に納得できない 査定額のばらつきや情報不足 複数の不動産会社で査定を依頼し、根拠を確認

このように、離婚後の家の分け方では一つひとつの判断が大きな影響を及ぼします。たとえば、名義変更に関しては「どちらがどのタイミングで何をすべきか」を明確に決めておかないと、後々のトラブルにつながりやすいです。また、住宅ローンの支払いに関しても、うやむやなまま離婚を進めてしまうと、ローン名義人にだけ負担が偏ってしまうケースが多いので注意が必要です。さらに、家の評価額に納得がいかない場合は、感情的な対立に発展しがちですが、第三者の専門家を交えることで冷静に話し合いやすくなります。
ポイントは「早めの相談」と「透明性の高い情報共有」です。できるだけ感情的な対立を避け、冷静に事実をもとに判断することで、余計なトラブルを防ぐことができます。持ち家の分け方は人生の再スタートにも深く関わる重要なテーマですので、慎重に一歩ずつ進めていきましょう。

離婚後の家の分け方に迷ったときの相談先と選び方

離婚後の持ち家の分け方について悩んだとき、どこに相談すれば良いか迷う方は少なくありません。家という大きな財産を適切に分けるためには、専門的な知識や客観的なアドバイスが欠かせません。ですが、相談先を間違えると後悔が残る結果になることも。そこで、ここでは主な相談先の特徴と、相談先を選ぶ際のポイントについてわかりやすくご紹介します。

まず、離婚後の家の分け方でよく利用される相談先には「不動産会社」「ファイナンシャルプランナー」「弁護士」などがあります。それぞれ得意分野やサポート内容が異なりますので、自分たちの状況に合った相談先を見極めることが大切です。

相談先 主な相談内容 おすすめのケース
不動産会社 家の売却価格の査定、売却方法の提案、購入希望者の紹介 家を売却して現金化したい場合や、家の評価額を知りたいとき
ファイナンシャルプランナー 住宅ローンの見直しや家計への影響、今後の資産設計 離婚後の生活設計を踏まえて家の扱いを考えたい場合
弁護士 財産分与のアドバイス、中立的な立場からの助言 トラブルや意見の対立が生じている場合

どの相談先を選ぶかは、あなたが今どんなことで悩んでいるかによって異なります。例えば、家の価格や売却の進め方が知りたいなら不動産会社が最適ですし、離婚後の生活設計や資産全体を踏まえて考えたい場合はファイナンシャルプランナーが頼りになります。また、家の分け方を巡って意見が対立している場合や、話し合いがうまく進まないときには、弁護士のサポートが心強いでしょう。

相談先を選ぶ際には、実績や専門性だけでなく、ご自身が相談しやすい雰囲気や対応力も重要なポイントです。実際に話をしてみて、丁寧に説明してくれるか、不安な点にもきちんと応えてくれるかを確認しましょう。誰に相談するか迷ったときは、まずは複数の専門家に話を聞いてみるのもおすすめです。一人で悩まず、信頼できる相談先を見つけて一歩踏み出してみてください。

まとめ

離婚後の持ち家の分け方は複雑に感じられますが、基本的な選択肢や法律・お金のポイントを知ることで冷静に判断できます。困ったときは専門家に相談し、納得できる方法で次の生活へ進みましょう。

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この記事の執筆者

このブログの担当者 杉浦

◇不動産キャリア:23年

◇保有資格:宅地建物取引士・日商簿記2級・大型自動二輪

◇大手不動産仲介業者で23年間の仲介実績に加え、自身での不動産売買経験も4回と経験豊富です。取り扱い物件は、名古屋市内、愛知県全域での自宅から商業地ビルまで多岐にわたります。前職大手不動産会社での全国表彰回数は26回!この経験を活かしお客様のお悩みを解消していきます。お気軽にご相談ください。

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